黒板文字…と言っても、何か黒板用の特別なフォント、書体がある訳ではありません。
まずは何か書いてみましょう!
ただ、今回の文字の基本編で意識すべき点があるとすれば、「可読性の高い」フォントを書くということです。
可読性の高いフォント、書体の代表格は「ゴシック体」です。
そう、パソコンでの文書作成でも、ネットでもおなじみのフォントの1つです。
アルファベットなど欧米フォントであれ、漢字、平仮名、カタカナなど日本語フォントであれ、注意すべき点、意識すべき点ががあります。
ア)ベースラインという水平ラインを基準に書く
イ)大文字、小文字の比率に統一感を持たせる
ウ)左右対称のフォント、H、M、O、U、V、W、X、Yなどは2画、3画に分けて書く
が欧文フォントの主なポイントです。
ア)とイ)については、改めてベースラインという欧米フォントでは必須の水平ラインの説明で具体的に書くこととします。
エ)日本語フォントは正方形の仮想ボディというフォーマット内に文字が収まるイメージ
オ)仮想ボディより一回り小さい字面枠があることをイメージ
という2点が日本語フォント、つまり、和文書体の基本的な構成やデザインイメージです。
黒板で手書きをする際にはこの四角い面が並んで構成されているとイメージし、文字間隔の調整をします。
欧文フォントより和文フォントの場合は、この四角い面の中にデザインされている文字がどの程度、四角い面を埋めているか、その密度を意識する必要があります。
以上の欧文フォント、和文フォントのいずれも意識すべきポイントは「カーニング/スペーシング(隣接する文字の間隔調整)」です。
欧米フォントにはそれぞれ適切な幅、隙間を持っています。
その幅、隙間を考えながら、つまり、カーニング/スペーシングしながら書くと可読性が高まり、仕上がりが美しくなります。