チョークとは白堊(白亜)を意味する?!
黒板に欠かせないのは当然ながら『Chalk(チョーク)』です。
このチョークは『白堊(白亜)』を意味し、約1億4500万年前から約6600万年前までの期間、地質時代の年代区分の一つである中生代の最後の紀のことです。
1822年 J.B.J.オマリウス・ダロアがチョーク(白亜)と命名したこの地層はイギリスとフランス間のドーバー海峡地域のチョーク地層を筆頭に北西ヨーロッパに広く分布し、プランクトンの他、アンモナイト、ベレムナイトなどの特徴的な貝類が反映し、堆積後に化石化し出来上がった石灰岩の一種です。
昔はこの地層から切り出したモノをチョークとして使用していましたが、現在は他の材質から工業生産されています。
チョークの主成分にはホタテの貝殻や卵の殻も!
工業生産されているチョークは『炭酸カルシウム』や『石膏カルシウム』を材質として製造されている他、ホタテの貝殻やタマゴの殻を利用しているメーカーもあります。
環境への影響も含め様々な理由から現在は炭酸カルシウムを主成分とするチョークが一般的です。
炭酸カルシウム(化学式CaCO3)は炭酸イオン(CO3イオン)とカルシウムイオン(Caイオン)から成り立っており、サン精度の高い水に溶けてしまう性質があります。
チョークとしての利用のほか、昔は消石灰(水酸化カルシウム)を主成分とする学校の校庭でのライン引きも今は炭酸カルシウムが利用されており、ゴムや充填剤の添加剤、消しゴムや練り歯磨きなどの研磨剤、他には食品添加物から胃酸過多に対しての制酸剤としての医薬品など幅広く活用されています。
このチョークの基本色は『白』ですが、蛍光色を含め、今は様々な色展開もあります。
描きたいもの、用途に合わせて、画材屋さんでチョーク選びをしましょう!